絲山秋子著 逃亡くそたわけ


亜麻布二十エレは上衣一着に値する。


意味不明な幻聴をふりはらうように精神病院から脱走した花ちゃんと、なごやん。花ちゃんのおっさんみたいな九州弁が楽しい。退廃的とも、希望に満ちてるともとれる二人の九州逃亡。阿蘇山長崎鼻に行ってみたくなった。
初めて読んだ絲山さんの本。とても力強さを感じた。『袋小路の男』も読もう。