とりあえず、最近読んだ本。


プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)


「ぼく」とアキラとよう子とゴンタ、そして猫。出来事と呼べるものは何も起こらずただつらつらと続く青春の日々。ドラマもノスタルジーも存在しない無為な時間の連続。
すごく好きな小説。



風味絶佳

風味絶佳


作者曰く「肉体の技術を生業とする人(鳶職人や清掃員、火葬場で働く人など)」たちの話。6篇からなる短編集。
無駄のない率直で心を突く美しい文体に唸る。とても贅沢な作品集。日頃同じような言葉を使っていてもこんなに艶めかしくは響かない。この人の凄さを思い知る。
「夕餉」と「アトリエ」が特に好き。「アトリエ」はとても怖かった。



夜のピクニック

夜のピクニック


いつもながら分厚いのに一気読みしてしまう面白さ。えらく都合良くドラマチックに物語が進んでいくし登場人物が皆好ましい人たちばかりというところがリアルさに欠ける、けれども娯楽小説はこれでいいのだ。
異母兄弟である融と貴子に思いっきり自分を重ねて読んでしまった。云わば私の立場は貴子と同じなのだろうけど、実際に人生こんなふうには進んでいかないよ、こういう関係にとても憧れたときもあったけど。現実には無理。


  • 35. 『タイの屋台ゴハン』鈴木博子


タイの屋台ゴハン

タイの屋台ゴハン


ブログでも読んでいる鈴木博子さんの本。
タイに行きたくなる。屋台でぶっかけごはん食べたい。カオマン・ガイやラープ食べたい。
図書館で借りて読んだけど購入決定。