2006-10-12 読了。 本 66. アムステルダム/イアン・マキューアン 読書の秋。クレスト続き。 変な人ばかり出てくる話。社会的にはそれなりの地位を持った、でも人としては愚かで滑稽で、そしてなぜか愛おしい彼ら。文体は軽くて、ぺろっと読めてしまう。そして軽さに誤魔化されそうになるけれど、確かな筆力を持った書き手だと唸らされる。とにかく面白い。 本作はブッカー賞受賞作品だそうで。そういえば昨日発表された今年度のブッカー賞はインドの女性作家が獲ったとのことだった。もひとつ、先ほど決まったノーベル文学賞、村上春樹氏は逃したようです。えらく騒がれていたけど、案外ご本人はがっかりなどしてないんじゃないかな。