おそいひと@みなみ会館


去年最後に観た映画。今年ももう何回か映画館に通ったけどとりあえずこっちだけ。

映像怖いかな、あざとい感じかも・・・でも観たい。観たあとひどく後悔しそう・・・でも観たい。観よう!てことで夫婦で観に行った。結論、スミダーが非常に魅力的な人物だったので後悔はしなかった。主役の住田雅清がこの映画に出演しようと思ったきっかけが、私も常日頃感じていること(障害者の出ている作品はお涙頂戴ものか頑張っている障害者を描く作品ばかりであること)だったり、障害者を赤ん坊のように扱う、あくまで善意を持った健常者に疑問や不快感を抱いていたのが観たいと思ったきっかけ。ここで出てくる卒論のために介護を手伝う女子大生も住田のパーソナリティーに魅力を感じながらも、健常者の異性に対してはとらないような行動をとったりと見下しているのか障害者=純粋な人(子供)だと思い込んでいるのか、観ていて非常に不快に感じる。
この映画は実際に一生懸命頑張っている数多くの身体障害者の人たちのイメージを悪くする、という声も多いと思う。ただ障害者だって健常者と同じ、いろんな人がいる。出来る事が健常者に比べて狭まれる分フラストレーションも溜まると思う。私はこういう障害者を描いた映画があってもいいと思った・・・ただこの監督を知るまでは。監督舞台挨拶予定の前日に観に行ったのにこの日も監督が来ていた、次作品の宣伝をしに。映画前にこの監督の話を聞いて、この人はこういうテーマを問題視して映画を作ったのではなく、ただ目新しいものを作りたかっただけなのだなと感じた。そこに激しくテンションが下がってしまって、先に監督を見ずに、先入観なしに映画を観たかったなと思った。


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