歓楽通り


パトリス・ルコント監督作品。ビデオで鑑賞。
彼の作品は『仕立て屋の恋』と『髪結いの亭主』しか観てないのだけど(あと『フェリックスとローラ』もルコント作品だったっけ?あれも好きだなぁ)中年の哀愁帯びたおじさんが綺麗な女の人に出会い恋をする話が多いですね。彼らは揃って皆純粋で一途。一歩間違えればストーカーちっくにも見えてしまう、だけど何故かそんなおじさんに見つめられているスクリーンの女性たちに羨ましさを覚えてしまう。何故だろう?やっぱり女って、あくまで純粋に盲目的に一途に、愛されたい願望があるのかな(私だけ?)
この作品でもやっぱり主人公のおじさん プチ・ルイは哀愁漂ってました。ただ一人の人をずっと愛し続ける。その恋がたとえ報われなくても。これって他人からすると不幸に感じるけど、実際彼はすごく幸せなんだなと気がついた時にはガツーンとやられた。そう、彼はきっと彼女を愛することによって、彼が思う誰よりも幸福になれたんだ。観終わった後に押し寄せるこういう感情(うまく説明できないが)がルコント作品の醍醐味だなぁ・・・
劇中でプチルイが愛する女・マリオンが歌うシャンソン〜手のひらに書いてあったから〜♪という歌がとってもとっても良かった!プチ・ルイとマリオンが交わす会話がそのまま歌詞になったような歌。歌うシーンが何度か出てくるがその度に嬉しいような哀しいような、何とも言えない気持ちになった。思わずサントラ欲しくなっちゃったよ。
ルコント作品、未見のものも観てみたくなった。