体の贈り物 レベッカ・ブラウン

 体の贈り物 (新潮文庫)
うまく言えないけどすごい。いい本を読んだ。
簡潔な文章。誠実で清潔な表現。胸が詰まる。
エイズ感染者達と、彼らの世話をするホームケアワーカーの女性(語り手)。こういう題材を扱っているものに特有な湿った物語はなく。悲しさや嬉しさの中で感じる感情を「贈り物」という形で表現している。
末期患者の言葉「悲しみって必要なのよ。悼むってことができなくちゃいけないのよ」という言葉は重い。