間宮兄弟と友達になりたいよ

aoi_aoi2004-11-17



ようやく読み始めた、江國香織さんの『間宮兄弟』。本買ってから読むのずっと我慢してきたけど。面白い。これだから嫌なんだよー、すぐに読み終わってしまう・・・。買って部屋に置いておいて手つかずにしておき、いつでも読み始められる状態が安心できるのに。

江國さんには6つ下の妹がいて、姉妹の子供時代の数々のエピソードが大好きなのです。夏休みに退屈だーとこぼしていたら、お父さん(作家である故・江國滋氏)に「そんなに退屈なら退屈新聞でも作りなさい」と言われ、お父さん自ら紙やらペンやら万全に用意して『たいくつ新聞』を作った話とか。姉妹には役割があって、妹は餅焼き女、江國さんは紅茶淹れ女だという話とか。これはおのおのの得意分野で、急にどちらかがお餅を食べたくなったり紅茶を飲みたくなったりした時に、たとえ真夜中でも頼めばやってくれるという話。それを望めばいつでもどんなときでも応えてくれるという安心感が重要だとのことで、それはひとりっ子で育った私には素晴らしく素敵なものに思えてしまう。

今まで江國さんの書くものはほぼ女性が主人公だったけど、男兄弟の生活を書いてもこんなに面白いなんてー。完全にツボです。昨夜お布団の中で読んでいて声出して笑ったり。あ、日記の表題は間宮兄弟の理想とする女性像。読んでてなるほど〜、“らしい”なーと思ってしまう。(もう間宮兄弟とは知り合いになったような気分になってる)