最後の恋、初めての恋  

永遠。
そんな言葉が何故あるのだろう。
終わらないものなんてない。
誰もがそれを知っているのに。


でも、一秒、一日が
その重なりが永遠ならば
僕は今、その言葉を信じたいと思う。


永遠はただ一人のものではない。
その想いは誰かとつながっている。
なにかとつながっている。


日本・中国合作のラブストーリー。『至福のとき』で盲目の少女を演じたドン・ジエの幼い可愛らしさの中に秘めた大人っぽさ、美しさに心奪われてしまった(DVDも持ってます)。本作は彼女見たさに借りた一本。
舞台は上海。渡部篤郎扮する、喪失感に苛まれ死んだも同然にただ生きている男が、上海で中国人の姉妹に出会う話。題名でなんとなくどんな話かわかってしまいそうだけど。
渡部篤郎はいつもぼんやり、ぼそぼそ話しているイメージしかないなぁ最近。昔やってたストーカー役のTVドラマ(たしか高岡早紀が出てたっけ)みたいなのが好きかも。何考えてるかわからないちょっとコワイ人ってのが似合ってると思うのに。まぁ俳優さんとして、嫌いじゃないけれど。
ドン・ジエはやっぱり可愛かった・・・。『至福のとき』とは違って活発な普通の女の子の役だったけど、ふとした瞬間の表情とか女の私でもどきっとしてしまう。お姉さん役のシュー・ジンレイという人は初めてみたけど、質素でおとなしそうな印象の中にも芯の強そうな女性だと感じる。ストーリーはだいだい知っていながら観たのだけど思ったよりもぐっときた。これが日本映画で、姉妹を例えば菅野美穂あやや(何故にあややなのかはわからない、直感)なんかが演じてたら、多分感情移入できなかったんじゃなかろうか。そういう映画。
一部分、『八月のクリスマス』のパクリか?というような場面があったけれども・・・。思い出したらまた観たくなってしまい、続けて八クリのDVDまで引っ張り出してきて観た。思う存分泣いた。これを観ると次の日目が腫れて困ってしまうのです。