レンタルにて。


面白いものを見つけた。お宝?

風の歌を聴け  ASIN:B00005FZA8

村上春樹の原作映画化。昭和56年作です。大昔・・。彼とやいやい言いながら観ました。面白かった。
なんと“僕”役は小林薫。彼と「春樹作品が映画化されたら僕役は誰が最適か?」と言う話になるとよく揉めるのです・・・なかなかいい人がいない。私の頭の中には私用の僕がいるので。彼はさんざん考えたあげく、渡部篤郎だと言う。それはちょっとカッコよすぎるんだなぁ・・私はもっと地味で目立たず、飄々とした知的そうな部分を隠し持った感じの人だと思うのだけど。
小林薫はある種雰囲気は出してました。ぬーぼーとした感じ。でも棒読み具合がちとおかしかった。淡々としてればそれでいいわけじゃないです。マジの棒読みっぽいところがウケた。小指のない女の子役は真行寺君江。めちゃめちゃ懐かしい!彼女はぴったりでした。
あと、死んだ昔の彼女役で室井滋が出てた。若い・・・これがデビュー作だそう。へぇ〜。
良い作品かどうかはともかく、盛り上がって楽しかった。

アドルフの画集   ASIN:B0002HNQD4 アドルフの画集 [DVD]


ジョン・キューザックの出てるものは何故だかいつも観ながら眠ってしまう傾向にある。興味あった作品なので頑張って観てみた。
ストーリーその他は「ふ〜ん」て感じだったのですがひとつ言いたいことが。
観る前に日本版予告をみたのだけど・・・あれ、予告みたらストーリー全部わかってしまうやん!ラストまでしっかりうつってた・・。面白さ半減!!ちなみにオリジナルの方の予告もみたけどこちらは日本版とは全然違った。

この作品、原題は『MAX』といって、若き日の画家を目指すアドルフ・ヒトラーを見出し育てようとするマックスという男(ジャン・キューザック)が主人公。言わば独裁者になる以前のヒトラーによって人生が変わってしまった男の話。これが邦題では『アドルフの画集』になっちゃうのですね。日本人にとっては“若き日のヒトラーの話”でないと人も入らないだろうし。でもあの予告はいかんです・・・作り手の意図まで変えてしまうような映画会社のやり方にはほとほとあきれてしまう。