コーヒー＆シガレッツ

とあるカフェ。テーブルにはコーヒーと煙草。そこで交わされる数々の会話。
11の寄せ集められたモノクロのショート・ストーリーはどれもとてもシンプルで、どうでもいいような会話で、乾いていたり、シニカルだったり。で、結局は病みつきになってしまった。
とってもジャームッシュです。好きです。映画館では声出して笑ったりすることは少ないのだけど途中から結構笑った。リラックスしまくり。まんまとハマってる。

冒頭から出てきたロベルト・ベニーニがやたら若いな・・と思ったら、そのストーリーは86年に撮られたものだそう。長い時間かけて一つ一つ撮ったものが集まったのですね。監督、嬉しいだろうねー。
中でもお気に入りはアルフレッド・モリーナとスティーヴ・クーガンの『Cousins?』。これ1本でも短編として成り立つんじゃないかと思えるくらいの面白さ。私にとってはクーガンよりもモリーナの方が有名人なんだけどな・・・『24アワー・パーティ・ピープル』も観てないし。て言うか本当にいとこなの？（笑）
あと、ケイト・ブランシェットが良かったー。初めて彼女の魅力に気付かされました、実はあまり好きじゃなかったのです今まで。彼女の出演作は私にとって興味ないものが多くて、多分今までに観たのは３、４本くらい。女優さんとしてとても評価されてますが正直全く興味持てなかった。この映画で彼女の凄さを知った。恐るべし。
ブシェーミは喋りまくるし、トム・ウェイツ×イギー・ポップもらしかったなぁ。ビル・マーレイが唯一浮き上がって見えたのが可笑しかった。
いやはや、堪能しましたです。

6/4・みなみ会館にて上映される<ナイト・オン・ジャームッシュ　ロードムービーnight'05>観に行きたい！
上映作品は『ストレンジャー・ザン・パラダイス』『ダウン・バイ・ロー』『ミステリー・トレイン』『ナイト・オン・ザ・プラネット』の4本立て・・・凄い、発熱してしまいそう。