サム・サフィ '92 日・仏


もう何度観てるだろこの映画・・・『エリザとエリック』が有名なヴィルジニ・テブネ監督作品。日仏合作だったんだ、今知った。「サム・サフィ」とは仏語で「もう、うんざり!」みたいな意味。
パンクやグルーピー、ストリップの踊り子と、自由奔放に生きてきたエヴァ。ある時彼女はその自由でユニークな暮らしに嫌気が差し、一大決心をする。それは夜寝て朝起きて、天気の具合を見て、食べて、8時から5時まで働いて。つまり「普通の生活」。それはエヴァにとって未知で、とてもエキゾチックな生き方であるのです。
このエヴァ役のオーレ・アッテカという女の子、特別きれいというわけでもなく、口がおっきくて最初はちょっと変な女の子ってイメージなのだけど、どんどん野心的に“普通の生活”を手に入れてゆく姿に、気付くとすっかり彼女の魅力にハマってしまってる。力強くて自然で自分で決めたことにまっすぐで、すごく輝いてる。好きだなぁー。彼女を見てると絶対元気がでてくるのです。
まわりにいる人達もゲイの友人だったり、ホモカップルのおじさんだったり、みんな変わってて全然普通じゃないんだけど、それがいい。いかにもフランスらしくて皆大好きになっちゃう。
この映画、色使いもポップでカラフルで素敵です。エヴァがふとひらめいて作り出す額縁のフレーム(素材は毛)はめちゃめちゃキュートで欲しくなってしまうし。
エヴァの女友達役でロッシ・デ・パルマが出てていい味出してる。ペドロ・アルモドバル監督作によく出ているピカソの絵のような女の人。

サム★サフィ [DVD]

サム★サフィ [DVD]