マザー・テレサ @みなみ会館


ユーゴスラビアアルバニア人の両親のもとに生まれ、18歳で修道会に入りインド・カルカッタへ赴き、後にインドに身を捧げたとも言われるマザー・テレサの約50年にわたる貧しい人々への救済活動を描いた作品。「死を待つ人々の家」「平和の村」を設立し後にノーベル平和賞を受賞、1997年に亡くなるまでを急ぎ足で追った、という出来に上がっている。


深い感銘を受ける。あの小さな体で、自分がやるべき事をひとつひとつ実行していったテレサ。世界で有名になってあちこちから寄付が集まるようになっても活動を組織化、営利化することには全く感心を持たず、有名になることによって付きまとう誹謗・中傷を日々祈ることにより乗り越えていった真に強い人。(祈りの時間は日に6時間と言われている。また、その祈りがなければ決してやり遂げられる活動ではなかったということも。)
マザー・テレサ役のオリビア・ハッセーテレサそのものに見えるほど素晴らしく演じている。
2時間の映画にすべてを詰め込むことはできない。どうしても出来事を淡々と繋ぎ合わせる形になってしまうのは仕方ないこと。映画の出来云々より、マザー・テレサが人生をかけて願った思いに触れる取っ掛りになる映画だと思う。


映画「マザー・テレサ」公式HP http://www.motherteresa.jp/


「私たちの行いは大河の一滴にすぎない。でも、何もしなければ、その一滴も生まれない。」