読みやすいものばかり読んでる。

  • 6. 『東京日記―卵一個ぶんのお祝い。』川上弘美


東京日記 卵一個ぶんのお祝い。

東京日記 卵一個ぶんのお祝い。


川上弘美の小説は、あの独特のゆるさが読む時の自分の状態によって受け付けなくて放り出してしまったりする事もあるのだけれど、エッセイはどれもとても好き。気分がよくなって一緒にゆらゆらしてしまう。くふふふ、と笑ったりしながら。
時間をかけて少しずつ読みたいのに、もちろんいつも一気に読み終わってしまうのでちょっと悔しい。


この人はなんてかわいい人なのだろうと思う。作家と呼ばれる人に対してこんなに純粋に「かわいい人だなあ」と思えるのはこの人くらいかもしれないなー。



くうねるところすむところ

くうねるところすむところ


ある日出会ったとび職のガテンな男に一目惚れ→それに憧れ建設関係に転職→天職だと確信してめちゃめちゃ頑張る三十路女、のサクセスストーリー(?)。
面白くて一気に読んだ。同業なので頷くところが多くて。こんなに一途に懸命になれればいいよなーって思う、仕事に対しても男に対しても。現実はこんなにうまくは進まないんだけれども。
体が資本のガテン男。健康で、健全な男。私も密かにタイプだったりする。