最近読んだ本。
- 28. 『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』藤谷治
- 作者: 藤谷治
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
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この人の小説は一通り読んだけどやっぱり面白い。独特。文体のせいか。中でも私はこれとか「恋するたなだ君」が好き。この間読んだ「おがたQ、という女」は評判が良さげだったのに私にはいまいちピンとこなかった。先が想像できないストーリーの方がより面白い。
- 作者: 絲山秋子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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芥川賞受賞作らしいと思う。常に引き込まれるのに痛さを感じる、この人の書くものは。多分著者とは年齢が近くて、バブル崩壊を経て過ごしてきた時代が重なっているのか、いろいろと思うところがあって。この人はそれを糧にしてここまできた結果今があるのかもしれない、でも自分はそうではないし、それに気付くと心がひりひりしてきてちょっと耐えられなくなる。うまく言えない。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/09/15
- メディア: 単行本
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ようやっと読みました。堪能。回転木馬みたいな感じ?5つある短編ともどれも味があって良いです。ここ最近(カフカ、アフターダークあたりから)春樹さんもやっぱり還暦近くになってきたのだなとか、当たり前だし仕方ないけど昔のものが読みたいなとか思うようになってたのだけど。長編じゃないからかな、これはまた読み返したくなる作品。前に比べて説明口調が多いとは思う、けど。
「日々移動する腎臓のかたちをした石」「偶然の旅人」が特に良い。