最近読んだ本。


しばらく図書館で借りるのはよして積読を消化しよう、と適当にその日の気分で選んで読んでいたら、気がつくと3冊とも日記と名のつく本だった。それぞれは似ても似つかない作風だけど。



自立日記

自立日記


雑誌のコラムやブログでは時々目にしていたけど本で読むのは初めて。そういえばブクオフで買っていたのだった。
どこが何がってのはよくわからないけど、なんとはなしに癖になってしまうタイプに位置する人だなーこの人。最初はふーんそう、と思いながら読んでいたのだけど途中で「ふふっ」と断続的に、低い声で笑っている自分に気付く。でも読みすぎ注意・・・この文体(口調?)は移ってしまう可能性大。ついつい、面白いので。まねっこしてしまいそう。



ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)


言葉の遣い方や身につけるもの、食、あらゆるものに愛情を持ちこだわって生きる人のエッセイはすごくためになるしとにかく面白い。粋とかダンディとか、まさにこの人を表すに相応しい言葉で、この世にもういない人だと思うととても勿体無いと思ってしまう。
ジャガーじゃなくてジャギュアマティーニじゃなくマルティニですよ。英語を話す時は子音をおざなりにしてはいけない。いちいちすごい納得。



悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)


たしか文庫化された時に本屋で見つけて購入して5年近く放っておいた計算になる。もっと早くに読めば良かったと地団駄を踏みたくなるような素晴らしい作品。とにかく強烈。衝撃。めちゃくちゃ面白い。
読み終わったばかりでいろいろ書きたくなってしまうけれど、とりあえず落ち着こう。続編となる「ふたりの証拠」と「第三の嘘」を帰りに図書館に借りに行く。週末まで待てずに・・。