読了。

ヨコモレ通信


数々の流行スポットを潜入取材したルポ形式のエッセイ。ヨコモレ度満載。いつもながら脱力系シニカルな文体で面白いんだけど、取材スポットがほぼ東京周辺なので微妙。行ってないからわからない。日記形式の方がすんなり入れて好きかなぁ。

  • 44. 『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』

文盲 アゴタ・クリストフ自伝


著者が現実に生き抜いてきた道−「悪童日記」三部作で描かれていた社会情勢下で支配され、生まれ育った国から逃れ、他者の言語を習得すること、とはどんなことなのか、私には正確に理解することができない。生きるために習得せざるを得なかった異邦の言語=敵語。私たちが外国語を学ぶのとは全く違う種類のもの。


「わたしはフランス語をもまた、敵語と呼ぶ。(略)すなわち、この言語が、わたしのなかの母語をじわじわと殺しつつあるという事実である。」

死神の精度


A.クリストフの自伝でいろんな事を考えて頭がぐるぐるしていたのでさらっと読めるものをと思い借りてみる。本当にさらっと読めた。そして面白い。ハードボイルドな死神。直木賞向きの作家だなあという印象。


「あんたたち、ホモかい」
「こいつはホモ・サピエンスだが」「俺は違う」