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子どもたちのいない世界

子どもたちのいない世界


あとがきに「短編集というよりは子どものおもちゃ箱みたいな雰囲気を持つ作品集」とある。たしかに繊細で残酷で、温かくて空恐ろしいお話が詰まったおもちゃの箱みたい。ピエール・コップという人の挿絵が、これまた不気味な感じでとても合う。


屋上がえり

屋上がえり


いろいろな建物の屋上に上がる。そこでビールを飲む。
この人の言葉の選び方はやっぱり独特。ちょっと変な取り合わせなのに情景がくっきりと浮かぶ。ソーダいろの六本木ヒルズは寸胴で、すれちがいざまに平気でぶつかってくるような、たたずまいをしている、とか、うまいこと言うなぁと思う。


人生ノート

人生ノート


あの世の存在とか前世とか信じてるわけでもないけど、魅力的な人は何を言ったって魅力的だ。強い。美輪明宏の本は癖になる。