お別れ。


4月13日の金曜日に実家で飼っていたワンコ・リュウが死んだ。15年生きてうちの家の番をしてくれた。その日いつものように仕事から帰った父に散歩に連れてってもらっての帰り道、呼吸が荒くなり様子がおかしくなって父が病院に連れて行ったらしいけど、肺に管を通したり酸素吸入しても治らずに手の施しようがなくて結局安楽死だったらしい。まいちゃんと同じくリュウもおなかに腫瘍が出来てたらしくてレントゲンをとったらかたっぽの肺が真っ白だったって。最近呼吸の仕方も少しおかしかったらしいし、この前まいちゃんの件で私が家に帰った時もいつもみたいに小屋から出てこなくて元気ないなぁと思っていたところだった。こんな急にいなくなるなんて思ってもみなかった。翌日の土曜日は仕事休みだったので父母と待ち合わせてリュウをペット霊園に連れて行き荼毘に付す。うっすら目を開けたその表情は死ぬ間際まで苦しんだろうにとても安らかで、すごくかわいい顔をしていた。
15年前まだ大阪に住んでた頃、うちの親が再婚して父が事務所を構えた先に迷い込んできたまだ子犬だったリュウ。それから一緒に今の実家に越してきてずっとうちを守ってくれた。私もひとり暮らしをする前まではいつも一緒に山道散歩をした。ありがとう。リュウありがとう、って動かないリュウに向かって何度も言った。お父さん、さみしくなるんだろうな。
まいちゃんもここ4、5日ほどごはんが食べられないそう。ひと月ほど前に様子がおかしくなってまた少し盛り返して、でもその間に随分衰弱してしまいおまけに高齢のせいでボケてしまったのかおしっこもトイレでせず蒲団の上にするようになってしまったらしい。どこかを痛がったりはしていないようなので(あくまで人間の目で見てそう見えるだけなのでわからないけど)自分で食べたがらないのならもう無理にスポイトでごはんをやったりはせず、家族で静かに見守ってあげた方がいいと病院の先生。父と母がずっと看病をしてくれている。家を出てしまった私は休みの日に会いに行くことしかできない、私の唯一の妹なのに。とにかく時間があるときは少しでも家に帰ってまいちゃんと一緒に過ごそうと思ってる。もうそんなに日は残ってないのかもしれない、けれど。