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ぽっぺん

ぽっぺん


石田千のエッセイは全部読んでるけどこれが一番好きです。すごくいい。泣かせる話じゃないのに何度も何度も泣きそうになる。「透明なもの」の『それでも、金いろのビールジョッキを握りかかげれば、透明な猫の目を見つけたやさしい友だちが、いまもうらやましい』はお風呂の中でうるうる泣いた。透明なものの羅列で「猫の目を、横から見たところ」と答えた女の子の話。すごくいい。