Lies

aoi_aoi2004-07-13



昨日お風呂で『スイート リトル ライズ』(江國香織著)を読んだ。その中に出てきたセリフ「人は守りたいものに、あるいは守ろうとするものに嘘をつく」に考え込んでしまった。
私は嘘が大っ嫌いである、つくのも、つかれるのも。『大人の世界には嘘はつきものだし、嘘の中には相手にとって必要な嘘もある』というのが世の常識だということもわかっているし、客観的に考えれば多少理解もできるのだが、自分がつかれる嘘となるとどうしても許せない。
でも矛盾したことに、私自身は時々人に嘘をつく。そういう自分をいやだと思いながらも嘘を言ってしまう。悪意のある嘘ではないが、些細な嘘はむしろしょっちゅうついているかもしれない。たとえば彼氏に対して。内容はどれも本当に些細なことで今までどんな嘘をついたかよく思い出せないものもある。でも、じゃあどうして嘘をついてしまうのだろう?たぶん私の場合も守りたいと思うものだからこそついてしまうんだ。嘘を作り出している自分には、それが取るに足りないほどのもので、正直に言わなくても全然構わないって思うからこそ嘘をつく。全然大した問題じゃないと。
でも逆に相手に同じように嘘をつかれたとすると、やっぱり許せない。もし相手が私を守りたい存在だと思ってついた嘘でも、今の私には許せない。
これは私のエゴなんだろうか。