2004-12-16 明るい夜 一人 一人がまつたく造花のようで手は柔らかく ふくらんでゐてしなやかに 夜気が蒸れる 煙草とあついお茶と これは―カステーラのように 明るい夜だ 尾形亀之助 詩集『色ガラスの街』より