ゆっくりさよならをとなえる 川上弘美


これも図書館で借りてきて読んだ。川上さんのエッセイ。
あとがきで川上さんは、この作品に通底するのは「本のこと」と「まごまごした感じ」と書いているが、まさに!読んでて川上さんがまごまごと生活している様が浮かんでくる。とてもいい感じ。この人のまわりの空気はとてもゆるやかに流れていて、ささいなことでも自分の気持ちに正直に、したいことをしたいときに、まごまごしながらもとても満足に暮らしていることが伝わる。素敵な生活のしかただなー。
川上さんの本では食べ物やお酒がよく出てくるけど、すごいオツなんですね。『センセイの鞄』でもそうだったけど。春のおでんや、博物館に行った帰りにガード沿いの店で食すそらまめとビール。小さな幸せがいっぱい詰まってる。素敵。