まとめて。


今読んでいる「フライ,ダディ,フライ」がかなりおもしろい。金城一紀さんの本は初めてだけどもっと早く手にとってみれば良かったーってくらい。映画、観に行けばよかったな・・。



きょうの猫村さん 1

きょうの猫村さん 1


昨日帰りに本屋さんに寄ったら入荷されたばかりで積みあがっていた。早速買ってもう読んでしまった。じわじわ読んでいきたいのに我慢できず。漫画を買ったのっていつぶりだろう・・。
惚れました、猫村さんに。緊張のあまり眠れぬ夜に一晩中爪研ぎする彼女に。時にはお節介すぎるほど人情(猫情っていうのか・・)の厚い彼女に。はやくぼっちゃんに会えるといいね・・・。
鉛筆書きに、大雑把なのか計算され尽くしてるのかわからないようなタッチのシュールな絵が、逆に凄味を感じさせられる。すでに次が気になってます・・・早く2が出ないかなー。枕元に置いておきます。
尾仁子おじょう様がなにげに可愛い。



幸福な食卓

幸福な食卓


予想通り、というか、やっぱり大好きになってしまった。この人の書く文章は、今どきの、どこにでもありそうな小説なのに、ちょっと違う。一見ほわんとほのぼのしたストーリーの中にすごく大切なことが詰まっていて。こんなふうに話を紡いでいく瀬尾まいこさんという人にどんどん惹かれていくような。
主人公の佐和子は幼いように見えてずいぶん大人だ。そして相変わらずこの人の書く男の子は皆ステキです。



ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶

ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶


4人の女性の失恋−再生を描いた短編集。この人の表現の仕方が美しくて、それぞれ読んでいる時はいい話だなと思うのだけど、3日も経つとどこらへんに感動したか思い出せなくなりがち。何故だろ。
ひとつ感じるのは、著者はとても春樹さんの影響を受けておられるのでは・・ということ。そこがちょっと拒絶反応を起こしてしまうのかも。
「キャトルセプタンブル」が一番印象に残った。このあともう一度読んでみようかなと思う。



真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-A

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B

真夜中の五分前five minutes to tomorrow side-B


side-Aでは一風変わった恋愛小説でずんと引き込まれる。それに続くside-Bでは一変、ミステリーに早変わり?これもネタとしてはとても興味深いものだったのだけど、なんかうまくかわされたと言うかしてやられた感があり、それが私はあまり心地良く感じられなかった。
ただ、愛とは、人を愛する事とは何ぞやと言うことに関して、とても核心をついている感じがした。
全く同じ遺伝子を持った一卵性双生児・・・もし自分にそんな姉妹がいたらどんな気持ちなんだろう。この小説まではいかなくても、自分が自分であることを100%確信できると言い切れるのかな・・とか思ったら少し怖くなる。本当の自分なんて思い込みなのかもしれない。それは双子であるという事に限らず、かもしれない。