読んだ本。
- 80. 「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2006/02/28
- メディア: 単行本
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「ひとつ、村上さんでやってみるか」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける490の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? (Asahi Original)
- 作者: 村上春樹,安西水丸
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: ムック
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すべての人間は基本的に病んでいると僕は考えています。ですから病んでいること自体はそれほど大きな問題ではないのです。問題はそのような自分の病を法律的にも、倫理的にも、個人的にも、どこまでうまく安全な枠内に留めていけるか、ということです。僕らはそのような個々の問題を「物語」という沼にひっそりと沈めていくことができます。僕はそのような沼のありようを小説というかたちにして、みなさんの前に提示したいのです。
(質問149・いやな事件を耳にして)
自分のことを、ただ時間を通過させているだけの、流動的な存在なのだとお考えになればいいいと思います。自分自身なんて、それ自体ではそんなたいした存在ではないのです。他人の色を受け入れて、初めて自分という価値があらわれてくるのです。
(質問254・他人と深く親しくなるのが苦手で自分の思いを相手に伝えられないというメールに対して)