9-11
- 作者: エマニュエル・ボーヴ,渋谷豊
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/11/15
- メディア: 単行本
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- 作者: エマニュエルボーヴ,Emmanuel Bove,渋谷豊
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 単行本
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Vraiment, je n'ai pas de chance.
穂村弘が帯のコメントを書いてたらしいと知って(私は図書館で借りたので帯は読めなかった)手にとってみたら大当たり。面白いー。もうめためた好き。信じられないほど自意識過剰根暗妄想男、ヴィクトール・バトンのともだち探し。しかもすごい妄想好きなだけあって観察力が鋭い、鋭すぎるというか。電車で読んでて可笑しくてにたにた笑ってる自分が気持ち悪い。外では読めないです。
「きみのいもうと」は「ぼくのともだち」の続編てわけでもないんだけど、妄想男バトンのその後って感じの設定で前作より少し暗め。私は断然「ぼくのともだち」のが好き。両作品ともに言えることだけど読みながら「バカだなぁ〜、自分勝手なやつだなぁ〜、それじゃいかんよ」と笑いながらも、非常に悲哀に満ちている。こんなに自分本位(自覚がないからなお悪い)な人間なのに、可哀相で「友達になってあげてよ」と思ってしまう自分がいる。負の塊のようなバトンだけど、自分なりにはとても誠実に生きている。それは他人には通用しないけれど。それが少し胸を打たれる、のかな。
ぼくが求めているのは、不幸せなともだちだ。ぼくと同じように居場所のない人。一緒にいても義理や恩など感じさせない、貧しくて優しい人。ぼくが求めているのはそんな人だ。
チラシ配りの人たちを見ると気の毒になる。
ぼくは、差し出されたチラシは必ず受け取ることにしている。この人たちは何千枚もの紙切れを配り終えた後でなければ自由になれないのを知っているから。
何かを求めるわけではなく、逆に、与えようとする手を無視して通り過ぎる人間には、まったくいらいらさせられる。
- 作者: 美輪明宏
- 出版社/メーカー: PARCO出版
- 発売日: 2002/04/01
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「世間はもののわかる人が一割、全くわからない人が一割、残りの八割はバカで出来ている」
「マスメディアの本質は<理知と教養><冷静沈着>で、あらゆる場合に中立であるべきなのです。(略)実はマスコミが不景気の元凶だったということなのです。」
読んでいて気分がスカッとする。真理だよなと思う。